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相次ぐ空自機トラブル 飛行停止し原因究明を 住民ら再発防止求める

 

 愛知県内の市民、平和団体や労働組合などでつくる小牧平和県民集会実行委員会は29日、航空自衛隊小牧基地(小牧市)を訪れ、同基地所属KC130輸送機が23、24両日にエンジントラブルが発生し、緊急着陸したことを受けて、原因究明と再発防止策、飛行停止を求めて申し入れました。

 申し入れは門前の炎天下で行われ、福本英雄小牧平和委員会事務局長や基地周辺の住民、日本共産党のすやま初美参院選挙区予定候補、内田けん春日井市議(県議予定候補)、山本亮介豊山町議ら10人が参加しました。

 23日に発生したエンジントラブルは、定期点検を終えたKC130輸送機が試験飛行中にオイル漏れが発覚し、滑走路を共用する県営名古屋空港に緊急着陸したもの。その同機が24日にエンジン部品を交換し飛行したところ、再びオイル漏れが発見され、4基あるエンジンのうち1基が停止したまま緊急着陸しました。その姿は住民からも目撃されています。

 参加者がエンジン停止の原因を追及すると、自衛隊の担当官は究明中だと答弁。同型機が複数配備されていることから、すやま予定候補は「同型機も同じエンジンではないか。原因究明中は飛行をやめて、総点検するべきだ」と求めました。

 小牧基地では所属機の事故・トラブルが16年5回、17年3回、今年6回と相次いで発生しています。

 福本氏は「基地周辺は住宅密集地であり、いつ重大事故が起きるか危険性を強く感じる。事故が起きる前に状況を改めるべきだ」と強く訴えました。

(8月31日 しんぶん赤旗)