ニュース

運輸労働者と本村議員が懇談 力あわせ〝一緒に解決へ〟

 タクシーやトラックの運転手、鉄道や港湾などの従事者で組織する愛知県労働組合総連合交通運輸部会は18日、名古屋市内で日本共産党議員と人手不足の実態、利用者の安全確保などについて懇談しました。

 運転手や労働者ら7人が参加。本村伸子衆院議員、わしの恵子県議、山口清明名古屋市議と話し合いました。

 部会長の竹市文雄さんがあいさつし、「低賃金や過酷な労働環境によって運輸業界全般で圧倒的に人手が不足している。まず1000円以上の最低賃金の実現を中小企業への支援と同時に行ってほしい。魅力ある業界にしていくための方法を模索していきたい」と話しました。

 タクシーの運転手は、ライドシェア(相乗り)と称して違法な白タク行為を解禁する動きを指摘。「厳しい規制をクリアして、タクシーは営業している。長年築いてきた安全と安心が壊される懸念がある」と強調しました。

 トラック運転手は、「トラック業界に若者が入ってこない。大型免許取得には、60万円程度が必要。会社の補助なしに免許取得は厳しいが、会社も疲弊している。国や行政が助成してほしい」と訴えました。

 名古屋港の港湾労働者は、同じ港湾地域で働いているのに指定範囲の内外で賃金格差があると訴え。「企業の倉庫が範囲外に増えている。全ての港湾労働者の賃金の安定をはかってほしい」と話しました。

 鉄道労組の男性は、「JR東海にホーム可動柵の設置を長年訴え、金山駅に実証試験と言って4㍍だけ来年1月に設置される。もっと利用者の安全対策に力を入れるべきだ」と述べました。

 本村議員らは、「労働者の生活と住民の安全確保に向けて、それぞれの課題実現へ一緒にやっていきたい」と話しました。

 部会の谷藤賢治事務局長は「問題は多岐にわたるが、議員の力を借りながら政策提案していきたい」と話しました。

(12月20日 しんぶん赤旗)