ニュース

9条守る市民の力 公布71年 県民のつどい

 日本国憲法公布71周年「愛知県民のつどい」(あいち九条の会主催)が4日、愛知県刈谷市で開かれました。会場には、いっぱいの1100人以上が参加し、憲法9条を守る決意の熱気につつまれました。

 国際ジャーナリストの伊藤千尋氏が講演し、憲法9条の記念碑が世界中にあることを紹介。「憲法9条の素晴らしさは世界が認めている」と強調し、「その9条を破壊しようとする安倍政権は、憲法に自衛隊を明記し、『武力としての自衛隊』を国民に無理やり認知させようとしている」と指摘しました。

 伊藤氏は総選挙の結果をあげ、自公は前回選挙から議席を減らしていることを強調。政治を変えた世界中の市民運動を紹介し「ぜひ皆さんもスマホを持ち、現地から発信してほしい」と呼びかけました。

 あいち九条の会代表世話人の森英樹氏が、憲法をめぐる情勢と九条の会の役割について報告。「3000万署名を何としてもやり遂げ、安倍政権による9条改憲を断念させよう」と訴えました。

 県内5団体約100人でつくる「グローバルピース合唱団」が作曲家・林光が手掛けた「うた」「太陽の旗」など5曲を披露。世界平和への思いを歌い上げました。県下各地の九条の会世話人らも登壇し、ともに「そんな町を」「沖縄を返せ」を合唱しました。

 参加した女性(33)は、「憲法9条は日本だけのものじゃなく、世界に広がっていることを聞き、元気づけられました。形を変えず、守っていきたいです」と話しました。

(11月5日 しんぶん赤旗)