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ヘドロ除去 予算計上を 新堀川周辺住民ら市長に要請

 
 名古屋市中心部を流れる新堀川周辺で暮らす中区の住民らが20日、川辺の快適な住環境を求め、河村たかし名古屋市長に悪臭などの実態を訴え、ヘドロ除去など河川整備予算を来年度予算に計上するよう求めました。日本共産党の西山あさみ市議が同席しました。

 要請には、新堀川周辺住民から市長あてに川の浄化を訴えるメッセージカード70人分を市長に手渡しました。メッセージは共産党市議団に周辺住民から寄せられたものです。
 斉藤直美さん(68)は、住民独自で2015年秋と2016年夏の2回、川の臭いや色、天候、潮の満ち引きなど調査したことを紹介。河村市長に調査結果を示し、「日によって臭いに強弱がある。ひどいときは頭痛や気持ち悪くなるほど。しっかりと調査をしてもらい、一日も早く対策をしてほしい」と切実に訴えました。

 住み続けて30年だと語る塚本幸子さん(70)は、新堀川の浚渫(しゅんせつ)工事は何年もやっていないと指摘。「川の表面には、ヘドロや気泡が浮いている」と語りました。塚本さんは、川辺に80年住むという友人の話を紹介。「洗濯ものを干したら、臭いはもちろん、虫がついてとても着れたものじゃない」
 住民の訴えに河村市長も悪臭に共感。「中心部を流れる川の悪臭は名古屋の恥。期待しとってちょーよ」と前向きに回答しました。

 共産党市議団は、議会でこの問題を取り上げ、昨年夏には環境局が集中調査を実施。来年度予算要望で緑政土木局が川の調査・清掃で3億8300万円を要望していましたが、財政局査定では未計上でした。西山議員は「住民が安心して住めるよう、予算をつけて浄化に踏み出してほしい」と話しました。
(1月22日 しんぶん赤旗)