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私は戦争止める側へ ― 高校生平和祭りで ― 尾張旭 

 

 「平和の運動を次の世代に引き継がせよう」―。愛知県尾張旭市で平和を訴える高校生を招いた「9条をまもる平和祭り」(12月5日)が開かれ、200人を超える参加者が交流しました。

 主催は、条の会・尾張旭などでつくる実行委員会。招かれたのは学費の公私格差是正や平和への思いを訴える「高校生フェスティバル」のメンバー10人。

 尾張旭市の女子高生(2年)は、広島の平和の灯(ともしび)を愛知に自転車で届けるピースリレーの活動を報告。「戦争をするのも止めるのも人間。私は止める側にいたい」「平和の灯を自分たちで運ぶことで、この灯は絶対に消してはいけないものだと思えた。平和を守っていきたい」と語りました。

 高校生フェスティバルのメンバーは、11月3日に「BIGフェスティバル」(名古屋市北区)で1000人を超える群舞の参加メンバーです。会場で平和への思いを全身で表現する群舞を披露すると、「よかったよ!」と歓声がわきました。

 年配の参加者から「平和の問題はいつから意識した?」と質問が出され、高校生は「戦争は外国の出来事だと思っていたが、高校に入ってから色々学んだ。戦争は絶対にやってはいけない」と答えました。

 群舞に参加した男子高校生(3年)は「18歳になって来年の参院選が初めての選挙。政治は大人が決めるものだと思っていたが、しっかり勉強して投票したい」と話しました。

 主催者の澤田敞二郎さんは、「憲法9条が平和を守ってきた。若者と一緒に発展させたい」と述べました。尾張旭市出身のシャンソン歌手のコンサートも行われました。

 会場ではカレーライスや赤飯、紅茶やコーヒーがワンコイン(100円)で販売され、お昼のひと時は多くの人でにぎわいました。会場には、戦時中の雑誌なども展示され、参加した人らは真剣な表情で見ていました。

(12月9日 「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページより)