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開戦から74年 元自衛隊員も「後輩が心配」

 
 太平洋戦争開戦から74年目となる8日、愛知県内各地で戦争法廃止を求める集会や宣伝が行われました。

 名古屋市中区のデパート前では、愛知母親大会連絡会の25人が戦時中の召集令状の「赤紙」(複製)を配布しながら宣伝。「戦争法施行によって『戦争する国』にしてはならない」「戦争法廃止へ来年の参院選で戦争法廃止を掲げる政党を大きくしよう」と訴えました。

 赤紙を受け取った女性(72)は「父は無事にビルマ(ミャンマー)から復員してきましたが、多くの人がこの赤紙一枚で戦地に行き犠牲になったのですね。二度と戦争をしてはいけないと思います」と話しました。

 平和を願い戦争に反対する愛知県戦没者遺族会(愛知平和遺族会)は同区の栄で宣伝。安間慎世話人代表らが「私たち遺族は平和を望みます。『戦争するな』は戦没者の遺言です。戦争法は廃止を」と署名の協力を呼びかけました。

 元自衛隊員の男性は「子どもの時に伊勢湾台風にあい、救援で自衛隊に世話になった。恩返しのつもりで入隊した。海外に戦争に行くのは絶対だめだ。後輩の隊員が心配」と話しました。

 県平和委員会や愛知憲法会議など10団体でつくる実行委員会は「12・8不戦のつどい」、年金者組合愛知県本部は憲法講座「憲法違反を切る」を開きました。

(12月9日 「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページより)