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戦争法案廃案 良心にかけ ― 愛知宗教者9条の会がリレートーク

 
 愛知宗教者9条の会は8日昼、雨降る中、名古屋市栄の繁華街で戦争法案の廃案を求めるリレートークを行いました。仏教、キリスト教、天理教から僧侶、牧師、神父ら20人以上が集い、来週中にも強行採決がいわれる緊迫した情勢の中、それぞれ思いを語りました。

 「緊急の呼びかけで5人ぐらいの参加かと思っていた」と話す事務局代表の石川勇吉・真宗大谷派僧侶は「命の尊厳に関わる危機的状況です。10年前に発足した会の決意が踏みにじられようとしています。良心にかけて廃案に」と呼びかけました。

 名古屋キリスト教協議会議長の松浦剛・日本イエス・キリスト教団名古屋教会牧師は「戦後70年、宗教活動ができたのは平和憲法があったから。日常生活を根底から覆す事態に、お経や祈りをあげることに専念していられません」と居ても立ってもいられない思いを語りました。

 「平和を武器によってつくるなんて非現実的」「マイクで話すのは初めてだが、憲法も生活もむちゃくちゃにされたくない」「第2次大戦で銃口を突き付けられたこともある。戦争はむごたらしいもの」「イエス様も怒る時には怒った。『為政者よ』と。皆さんも一緒に怒って」などとスピーチは1時間続きました。

 自転車を引きながら注目していた女性は「戦争経験者です。戦争できる国にさせないで。政治家の人はいかないで済みますもんね」。じっと話を聞いていた女性(50)は「ネガティブな声をかけて通りすぎた人もいましたが、その人にも(廃案に向け)話をしていきたい」と語っていました。

(9月9日 「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページより)