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原爆の悲惨 パネルで伝える「原爆と人間」展

 
 愛知県原水爆被災者の会(愛友会)は15、16の両日、名古屋市中区の金山総合駅構内のイベント広場で広島、長崎の原爆被害を訴え、平和や戦争について考えるパネル展「原爆と人間」を開きました。

 同駅は県内2番目に乗降客の多く、お盆で帰省した人ら多くの人が足を止めてパネルに見入っていました。2日間で約5000人が訪れました。

 模型の原爆ドームに見入っていた男性(81)は「兄弟で広島県因島に住んでいた。被爆後に兄は広島市に動員され死者の埋葬、破壊された市街地の片づけ作業をして、残留放射線で被爆した。原爆症に苦しんで8年前に亡くなった。絶対に戦争はやっちゃあいかん」と強調しました。

 折り鶴コーナーで小学生の子どもと鶴を折っていた女性(37)は「子どもと二人で核兵器も戦争もない平和な世界への思いを込めて折りました」と話しました。会場で折られた折り鶴は広島市、長崎市に贈ります。

 愛友会の水野秋恵事務局長は「昨年に続いて2回目の開催です。駅の使用料など多くのの人からの募金で開くことが出来ました。原爆の悲惨さ、平和の大切さを伝えるためパネル展は大きな役割があります。これからも開催したいと思います」と語りました。

(8月20日)