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リニア工事で環境どうなる 春日井市で騒音・振動調査

 
 リニア中央新幹線の工事が始まったら、環境はどうなる!? 愛知県春日井市で9日、春日井リニア新幹線を問う会が初めて、市内林島町の県道75号で騒音、振動、交通量を測る調査を行いました。

 調査は、まず現状を把握し、それを基に工事中、トラックの走行などで環境悪化となれば、JR、市、県、国に対策を求めることを目的にしています。

 JR東海の計画によれば、県道75号は工事車両が1日最高800台通る見込みです。近くのJR神領駅構内にトンネルの非常口が作られ、そこからの発生土が運ばれます。

 調査は会員約30人が交代で午前7時から午後5時まで行われました。朝方、雨が残る中、カウンターを手に走行台数を数え、市から借りた機器で騒音、振動を測定しました。騒音測定器は雨が上がってからになりました。

 道路は片側1車線、幅は大型車だとあまり余裕がなく、歩道は1・5メートルほどで民家が隣接しています。大型車が1台通るたびに、振動数が50デシベルを超えました(震度1の揺れが55デシベルくらいです)。

 会事務局長の川本正彦さんは「いまでも近所の方から振動がひどいという声を聞きます。午前中の調査ではいつも通る大型トレーラーがなく、雨もあったのでまた何回か調査をしていきたい」と話しました。

 調査には日本共産党の伊藤けんじ、宮地ゆたか、原田ゆうじの3市議も参加しました。

(6月11日)