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小銃もち市街地行進 ”戦争法案先取りやめて”市民ら抗議

名古屋で自衛隊訓練

 
 安倍政権が「海外で戦争する国」につくりかえる戦争法案を国会に提出し緊迫する中、名古屋市内で陸上自衛隊員126人が日中、迷彩服を着用し小銃(ライフル銃)などを携帯し、市街地訓練を行いました。市民らは「わざわざ銃をもち、市街で行う必然性はない」「市民生活に大きな不安を与える」として抗議行動をしました。

 徒歩訓練を行ったのは、陸上自衛隊第10師団(司令部・名古屋市守山区)所属の第10普通科連隊。今年4月に入隊した自衛官候補生の3カ月訓練の一環です。庄内川、矢田川河川敷や国道302号沿い25キロを更新しました。

 愛知県平和委員会、日本共産党、海外派兵に反対する守山の会の人たち20人は、訓練の休憩場所となった守山区の矢田橋下流トイレ前、北区の水分(みずわけ)橋公園で「自衛隊員を戦場に送るな」と横断幕を掲げて抗議。岡田ゆき子、くれまつ順子、柴田民雄の3市議が参加しました。

 参加者は次々とマイクをもち「市街地での訓練は戦争法案を先取りした戦争訓練です。やめてください」「私には隊員のみなさんと同じ年頃の子どもがいます。子どものために平和憲法を守ります」「みなさんは海外に戦争に行くために入隊したのでないと思います。隊員のみなさんのためにも戦争法案を阻止します」と次々に訴えました。

 抗議行動に先立ち、愛知県平和委員会と海外派兵に反対する守山の会は15日、陸上自衛隊第10師団に「行軍訓練中止」を申し入れました。日本共産党名古屋市議団(田口一登団長)は19日、名古屋市、守山区に「自衛隊へ訓練中止の働きかけ」を求め、第10師団に「訓練中止」を申し入れをおこないました。

(5月21日)