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名古屋港 かさ上げ防波堤調査 本村氏「対策さらに」

 
 南海トラフ巨大地震の津波が名古屋港に押し寄せたとき、市民の命を守れるのか―。本村伸子衆院議員は17日、かさ上げ工事を終え約8mの高さになった名古屋港高潮防波堤を調査しました。

 調査には市民38人も参加。山口きよあき前名古屋市議(港区)と同港管理組合職員の案内で、船からコンテナ施設や防波堤を見て回りました。かめだ成子県議予定候補(港区)、久野たき、中平タケシ両知多市議予定候補も同行しました。
 山口氏が、巨大地震の液状化により防波堤が2.7m沈下することを初めて指摘し改善を求めたのが09年。東日本大震災後、住民10万人署名も後押しになり、国交省がかさ上げ工事を行いました。
 海上から防波堤を見上げた参加者は「近くに来ると大きいね」と驚きます。山口氏は「かさ上げ工事は名港議会と世論が一丸となった成果」と述べました。

 本村氏は「政府に要望してきたことがようやく実って良かった。ただ、知多市などでは防波堤の跳ね返りが懸念される。総合的な防災対策を引き続き政府に求めたい」と語りました。

 参加した市民は「みんなの力でようやく完成できホッとしている」「100%防ぐものではない。足の悪い人でも逃げられる場所もつくらないと」などと感想を語り合いました。

(3月18日)