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中国人犠牲者を追悼 ”歴史に向き合う”

 アジア・太平洋戦争の末期、愛知県東海・大府両市の境にあった大府飛行場(三菱重工名古屋航空機製作所知多飛行場)の拡張工事の中で、強制連行・強制労働で亡くなった中国人を追悼する式典が13日、東海市の玄猷寺(げんにゅうじ)で営まれました。
大府飛行場中国人強制連行被害者を支援する会の主催。今年で6回目。

 拡張工事は旧日本陸軍の直轄事業で地崎組(現・岩田地崎建設、本社札幌市)が請け負いました。中国人480人が1944年11月から7カ月間、過酷な労働を強いられ、5人が死亡、傷病者は128人を超えました。生存者5人は同社に対して謝罪と補償を求めています。
 支援する会代表委員の石川勇吉・愛知宗教者平和の会代表世話人は主催者あいさつで「安倍政権による『戦争する国づくり』が危惧される中、歴史に真摯に向き合うことが大切。遺族を支援し、追悼することは日中友好を発展の一歩につながる」と述べました。

 馬興無・中国駐名古屋総領事館領事、日本共産党のもとむら伸子参院選挙区予定候補らが参列しあいさつ。
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員、井上哲士参院議員のメッセージが紹介されました。
 式典では中国人留学生の趙唯壹さんが追悼の二胡演奏をおこないました。

                                 (2014.9.20)