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平和行進参加の青年らが被爆者・通し更新者と交流

 

2014年原水爆禁止国民平和大行進の名古屋集中行進に参加した青年らが8日、名古屋市東区で被爆者や通し行進者と交流し、反核・平和への思いを語りあいました。

 県平和委員会青年学生部や民青同盟県委員会などでつくる平和若者ネットワークの主催。青年や被爆者ら32人が参加しました。

 交流会で司会をした病院勤務の女性(23)は「高齢化している被爆者の核廃絶の思いを引き継ぎ、被爆の実相を伝えるのが私たち青年の使命です」。大学4年生の男子学生(21)は「大学に入学して連続して参加しています。社会人になっても、核兵器廃絶、原発ゼロの運動を続けます」と話しました。

 「国際青年リレー行進」に参加しているアーサー・タイマングロjrさん(26)=米領・グアム=は「グアムに近いテニアン島からB29爆撃機が出撃して広島・長崎に原爆を落とした悲しい歴史があります。私たちの土地を取り上げて米軍はグアムに基地をつくりました。ともに基地も核兵器もない平和な社会をつくりましょう」と訴えました。

 初めて参加した大学1年の女子学生は「先輩に誘われて参加しました。一人ひとりの力は小さくても多くの人が声をあげれば核廃絶に歩みだせると思います。学園内外で反核署名に取り組みます」と語りました。

 全国通し行進者の田中薫、竹田昭彦の両氏があいさつ。国に原爆症認定を求め裁判をたたかっている高井ツタヱさん、県原水爆被災者の会(愛友会)の水野秋恵さんら被爆者が「家族にも長年にわたり被爆者だと知らせませんでした。『二度と私たちのような被爆者を生み出してはならない』との思いで被爆を明らかにしました」と今も体に残る被爆の傷痕を示しながら体験を語りました。

 被爆者の話に涙ぐむ学生、熱心にメモを取りながら「うん、うん」とうなずく青年ら。
 大学2年生の女子学生(19)は「被爆者の生々しい話が聞けてよかったです。5月の連休に福島県へ被災地ボランティアに行きました。原発事故から3年たっても避難所生活の人が多くいます。核とか原発の怖さを知り、何かできることはないかと考えて初めて参加しました。」と述べました。

 集中行進は市内14カ所から中区の若宮公園まで行進し、2500人を超える人が参加しました。名東区の青年・学生コースでは多くの青年・学生が行進し、沿道の商店や通行人に核廃絶署名を呼びかけました。

 交流会で女子学生(18)は「初めて署名に取り組みました。最初は恥ずかしくて声をかけれませんでしたが、先輩に励まされて、家族連れに声をかける気軽の署名に応じてくれました。うれしかったです」と感想を述べました。