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愛知・大部飛行場 中国人強制連行 被害者支援を

 愛知県の大府飛行場中国人強制連行被害者を支援する会の第2回総会が13日、名古屋市東区で行われ、およそ50人が参加しました。
 
 中国人強制連行・強制労働事件全国弁護団団長の森田太三氏記念講演しました。
森田氏は、3月に北京市第一中級人民法院が三菱マテリアルなどの被害者らの訴えを受理したことに触れ、提訴は大きく広がる様相であること、中国での裁判が提訴した被害者だけでなく同企業の被害者全員を対象とした集団訴訟として受理されるか注目していると語り、当該企業のみならず日本の経済界と政府が対応を迫られることになるだろうと指摘しました。

 総会は冨田好弘事務局長が、経過と方針を提案。昨年9月に行った岩田地崎建設(中国人を強制労働させた地崎組の後継会社)との交渉、9月13日に東海市の玄猷寺で行う大府での死者のための第6回追悼式、記念碑建立の募金の訴えなどを提案しました。
 
 赤旗記者の尾崎吉彦氏が、地崎組の北海道東川事業所で強制労働させられた被害者のインタビューを報告しました。
 
 NHKスペシャル「幻の外務省報告書」(1993年放送)の再放送を求める運動の提案や、日本軍「慰安婦」問題の解決を求める意見書の採択を議会に迫る取り組みの提起なども、活発に討論しました。
 
 名古屋三菱朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会の小出裕氏の連帯あいさつや、今年1月に亡くなった代表委員だった南守夫さん(元愛知教育大学教授)の妻曜子さんのメッセージの紹介などがありました。