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党の政策 島の隅々まで もとむら選挙区予定候補に要望相次ぐ

離島、山間部へ

 
 「こんな島までよく来てくれた」「共産党の国政候補者から直接に話を聞くのは初めて」―。愛知県の三河湾に浮かぶ西尾市一色町の佐久島(さくしま)で、5日、住民から日本共産党のもとむら伸子参院選挙区予定候補に要望や激励が相次ぎました。

 党愛知県委員会は参院選比例5議席確保、愛知選挙区での議席回復をめざし、県内の隅々まで党の政策を届けようと、党の影響が弱く、宣伝やビラ配布が困難な島々や山間部を巡る宣伝キャラバンをおこなっています。

佐久島へ

この日は一色港から渡航船(約30分)に乗って佐久島(東港)に入りました。もとむら伸子参院愛知選挙区予定候補と前田修西尾市議らが訪問するとー

 漁師の家では「アベノミクスといわれる急激な円安の影響で漁船の燃料が高騰して大変。不漁だと燃料代も出ない。何とかしてほしい」。民宿の女将(おかみ)は「長引く不況でお客が減っている。消費税増税になっても宿泊料を値上げできない」と訴えられました。

「燃料費補助」政府に強く要求します

 もとむら予定候補は、不況打開へ国民所得を増やす党の政策を説明し、南知多町の日間賀島(ひまかじま)、篠島(しのじま)でも同様の要望を受けたことをあげ、「10日に上京し、井上さとし参院議員(比例予定候補)と一緒に政府交渉し、燃料費補助を強く要求します」と答えます。

政党助成金を受け取らない共産党にがんばって

 西尾市議選(5月26日投票)で家族全員が前田議員に投票したという女性からは「自民も民主も選挙の時だけ耳当たりの良い事を言うが、政党助成金など受け取らず、その分を離島振興策などに使うべきだ。参院選は政党助成金を受け取らない共産党にがんばってほいし」と激励されました。

合併されて住民負担が増えた

 2011年に旧一色町が西尾市に吸収合併されてから住民負担が増えたことも訴えられました。
 合併前は町営渡航船の料金(大人800円)に100円の補助があったのに市営になったら打ち切られました。海難事故で片足を切断した男性は「障害者割引で半額になるがそれでも障害者の私にとって往復100円の値上げは大変」といいます。

1回の通院に1万円 

 市民病院に通院している女性は「一色港から、巡回バスがないので、病院までタクシーを利用している。1回通院するだけで、医療費を含めると1万円かかる。渡航船会計は黒字なのだから島民の補助制度を復活してほしい。市民病院行きの巡回バス路線も実現してほしい」と話しました。

 漁師の家では「合併前はとられていなかった漁船減価償却税が、合併した2年前に8万円も請求された」と怒っていました。

国も補助制度を検討すべき

 もとむら予定候補は「広域合併を推進した国の責任もある。自治体まかせでなく国も離島などへの補助制度を検討すべきです。党国会議員団と力を合わせ補助実現に全力をあげます」と述べました。前田議員は「市議会で旧一色町と同様の補助制度を要求します」と約束しました。(6月7日)