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生存者の証言紹介 中国人強制労働調査報告会

 
 
 大府飛行場中国人強制連行問題愛知県対策委員会(事務局・日中友好協会愛知県連合会)は3月4日、昨年10月の中国人被害者・遺族の聞き取り調査の報告会を開きました。

 同問題は第2次世界大戦中に中国人が日本に強制連行され、現在の大府市と東海市境にあった大府飛行場(三菱重工名古屋航空機製作所知多飛行場)の拡張工事のため480人が働かされ5人が死亡したものです。

 南守夫・愛知教育大学教授が生存者の生の証言を紹介し、「ドイツでも同様の強制連行・強制労働がおこなわれたが政府・企業が謝罪し補償がなされた。日本では一部企業を除き謝罪や補償がなされていない」と述べました。

 「全国では何人の中国人が働かされたのか」との質問に、「3万8935人の中国人を強制連行し、�r企業の135事業所で強制労働させられ、6830人が死亡したと外務省報告書に記載されている」と答えました。「河村たかし名古屋市長の『南京大虐殺や従軍慰安婦』の否定発言は日中友好に悪影響を与える」などの意見がだされました。(3月7日)