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西尾市長なぜ合併急ぐ「住民懇談会」

ぜひ決めるのは市民ー住民投票へ署名始めます

 

 「合併の具体的な説明がまったくないのに、市長の独断は許せない」。西尾市、一色町、吉良町、幡豆町の合併協議が住民不在ですすんでいることに、西尾市民の怒りがわき起こっています。住民投票の実施を求める直接請求署名運動が24日から開始されます。
 西尾市の榊原康正市長は、昨年7月の就任直後に突然「2010年3月までに3町と合併する」と発言し、市民と職員を驚かせました。そして、合併協議会を昨年12月25日に設置したばかりなのに、この8月には「合併協定書」に調印、9月には各自治体の議会で合併議案を議決という、市民置き去りのスケジュールで合併を強行しようとしています。
 市の職員組合が18日に開いた3回目の住民懇談会で、簗瀬貴央委員長は「合併するかどうかは市民が決めるべきものだ。組合は?市民が主人公?の立場をつらぬきたい」と訴えました。▽市長が配布した資料には具体的根拠がなく、住民サービスや負担など必要な情報が提供されていない▽合併期日を示さないアンケート調査は不適切▽住民投票を拒否している―などの問題点を報告しました。
 懇談会のあと、市民有志による話し合いがもたれ、ただちに「2010年3月を目標とする合併の賛否を問う」住民投票条例制定の直接請求手続きをすすめ、24日から署名集めを開始することを意思統一しました。
 日本共産党の牧野次郎市議は、「合併そのものには賛成でも、来年3月の強引な合併には反対や慎重の態度をとる議員が増えている。議会で共同を広げ、市民と力をあわせてとりくみたい」と発言しました。(2010年4月22日)