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【09.03.04】小牧配備に反対表明をと平和団体が要請

安保破棄愛知県実行委員会などでつくる小牧平和集会実行委員会は4日、愛知県と名古屋市に対し、航空自衛隊小牧基地への空中給油・輸送機の配備に反対するよう要請しました。日本共産党の八田ひろ子衆院比例予定候補と「名古屋・革新市政の会」の太田よしろう市長予定候補が同席しました。

防衛省が来年度末までに空中給油・輸送機を同基地に4機配備する計画で、昨年中に1、2号機を配備しました。先月26日には3号機が岐阜基地に到着し、今週中にも小牧基地に配備される見通しです。
すでに配備された2機はエンジンのカバーの損傷など事故やトラブルを繰り返し起こし、周辺住民から不安の声が高まっています。
福田秀俊・安保破棄県実行委員会事務局長は県担当者に対し、「県民の命と安全な生活を守る立場で、配備反対を表明してほしい」と要請しました。
県担当者は「トラブルがあればその都度基地に口頭で再発防止を申し入れている。民間航空機の運航に支障が生じた場合は文章で要請する」と述べるにとどまりました。

福田氏らは、過去に県が提出した要請書の内容を明らかにするよう求めましたが、担当者は「見せられません」と拒否しました。

八田氏は「同型機が市街地の上空を低空で旋回し、住民は恐怖感を抱いています。住民の安全に対する県の姿勢を目に見える形で示さなければ、県民の不安は取り除けません」と語りました。
要請に対し、名古屋市の担当者は「事故やトラブルが発生するたびに原因究明や再発防止を、基地に申し入れているが、基地からは何の報告も来ない」と述べました。
同型機による事故や騒音問題で先月13日に、地元の春日井、小牧両市と豊山町の各首長は連名で、抜本的な対策を求める要望書を防衛大臣に提出しました。