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【08.02.6?】県庁に「老人アパート」入居者の安全、人権守る対策を申し入れ

寝たきりを含む高齢者を「老人アパート」に入居させ、デイケアに通所させることなどをうたった愛知県豊明市の施設において、虐待と言わざるを得ない事例が多発している問題で、日本共産党のせこゆき子元衆院議員は6日、県庁を訪れ「入居者の安全と人権守る緊急対策を」と申し入れました。
現場職員の話では、床擦れで骨が見えるほどの傷でも、骨折していても治療せず、認知症の人を鍵のかかった部屋に閉じ込め、入所者を殴る、手や足をベッドに縛るなどの虐待が行われています。排尿の管を入れて寝たきりにさせてしまう、体調の悪い人も無理やり起こしてデイサービスで入浴や食事をさせる事例もあります。1月に県に通報し、緊急の対処を求めていました。
県側は、豊明市の調査に同行した結果について、「虐待の疑いはあるが、入居者からの聞き取りでは虐待の事実を特定できていない」と述べました。
せこ氏は、この1月でも3人が死亡していると述べ、「近くに救急病院があるのに、遠くの契約病院に一般車両で行き、手遅れで死亡した例もある」「具体的な事例を示して調査を求めたはずだ。事態は一刻の猶予もならない。医者の同行や警察との連携、家族に会うなど、解明する方針を明確にしてのぞむべきだ」と指摘しました。
せこ氏らは、14日には厚生労働省にたいし、実態把握と入居者の安全確保、悪徳な業者による憂慮すべき事態に機敏に対応するよう求めることにしています。