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【06.05.30】航空自衛隊小牧基地 日米一体で機能強化 井上さとし参院議員、八田ひろ子前参院議員が防衛庁などから聞き取り

5月30日「しんぶん赤旗」

 日本共産党の井上さとし参院議員と八田ひろ子前参院議員は26日、小牧基地の軍事基地機能強化に関して国会内で防衛庁と防衛施設庁に対し聞き取りを行いました。

 小牧基地に配備される空中給油・輸送機KC767一号機の納期は2007年2月末で、同基地で実用実験隊が飛行実験を行うことや、C130輸送機への空中給油・受油機能付与については、09年度までに1機製造予定で、06年予算で28億円計上されることが明らかになりました。

 空中給油・輸送機KC767と空中給油・受油機能をもつC130輸送機が、米軍と共同で訓練・演習・作戦を行うことについては、否定しませんでした。過去3回、米軍の空中給油機から自衛隊の戦闘機F15に給油する共同訓練を日本上空で実施したことや、米軍空中給油機に自衛隊員が同乗したことも明らかにされました。

 また、小牧基地は愛知県営空港(名古屋空港)になった際、空港管制が国土交通省から自衛隊に移されましたが、05年2月17日~12月31日の間に米軍機への管制を48回行ったことが明らかになりました。

 名古屋空港で米軍機利用がないように、との春日井市、小牧市、豊山町の周辺自治体の要請については、利用する場合は最小限にとどめることや、管理者の愛知県の了解をうけて利用すること(緊急時は別)などと説明されました。

 今回の聞き取りで、小牧基地の軍事基地機能強化を地元自治体や住民に十分な説明せず強行する姿勢が明らかになりました。